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日本病理学会100周年記念病理学研究新人賞授賞の御報告

令和3年4月5日


将来的に日本の病理学がバランスよく発展していくためには、臨床側面である病理診断だけでなく、その基盤となる病理学研究も強力に推進する必要があります。ところが昨今の若手医師における研究指向者の激減は憂慮すべき事態です。この問題を少しでも解決するために、本賞は創立100周年記念事業の一環として、医師・歯科医師で33歳以下(平成29年度より変更)の病理学関連講座大学院博士課程在籍者(MD/PhDコースの大学院博士課程在籍者も含む)を対象として平成23年度から設けられたものです。当初の計画では5年間の予定でしたが、好評であることから事業が延長され、来年で11年となります。

令和2年度は、9名の応募者がありました。委員会のすべてのメンバーの確認による1次審査の後に、9名全員が2次審査に臨みました。本年度はCOVID-19が終息していないことに伴い、第110回日本病理学会での開催は見送りとなりました。3月29日午後に別途設定されたオンライン会議で2次審査を実施し、以下の3名のみなさんの受賞が決定しました。ますますの研究の発展を祈念します。今年残念ながら落選されたみなさんも、また新たな仕事の進展があった大学院生のみなさんも、来年再度挑戦していただければと思います。

令和2年度受賞者

臼井 源紀 (東京大学大学院医学系研究科人体病理学・病理診断学分野)
4,257名の無症候検診コホートの解析による胃発癌リスク因子の探索と胃粘膜に蓄積したDNAメチル化の解析

魏 峻洸 (宮崎大学医学部 病理学講座 構造機能病態学分野)
血栓症の病態解明と新規検出法の開発

新川 知世 (札幌医科大学医学部 病理学第一講座)
Characterization of CD8+ T-cell responses to non-anchaor-type HLA class I neoantigens with single amino-acid substitution


病理医・研究医の育成とリクルート委員会 委員長 都築 豊徳