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HOME > 日本病理学会について > 日本病理学会コンサルテーション利用案内(ガイドライン)


日本病理学会コンサルテーション利用案内(ガイドライン)

(平成26年4月1日より適用)

■コンサルテーションの受付について
年度初めや総会の前後は、本システムの受付に通常よりも時間を要します。ご利用の皆様にはご迷惑をお掛けしますが、これらの時期にご利用いただく際にはご注意ください。
申し込みいただきましたら内容に不備等ないかを事務局で確認の上、受領のメールを差し上げております。その為、ご依頼を頂きましてからご連絡までに多少のお時間を頂いております。もし10日以上経っても連絡がない場合には、事務局までお問い合わせ下さい。
本年度(令和5年度)の新規の受付期限は3月22日(金)13時までとさせていただきます。
期限を超えてお申込みいただいてもお受けできませんので、ご留意ください。




■コンサルテーションのお申込み方法
現在、メールでの申し込みのみとさせて頂いております。
下記ガイドラインをご確認の上、
事務局宛jsp-admin@umin.ac.jpにお申込み下さい。


令和4年度 日本病理学会コンサルテーションシステムにおきまして、 ご尽力を賜りましたコンサルタントの先生方に心より感謝申し上げます。
(令和5年2月9日更新)

1. 目的と基本方針
病理診断に関して病理医相互の協力と助け合いによって、診断の精度を高めるとともに、診療に役立つより多くの情報を引き出し、医療に貢献すること。病理診断の最終責任は依頼者にあることを確認したうえで、日本病理学会が適切なコンサルタントを紹介し、依頼者に有益なコンサルテーション意見を与えること。

2. 依頼者の資格
依頼者は原則として日本病理学会員とする。会員以外の臨床医からの依頼も受け付けるが、その際には、必ず担当病理医の了解を得たうえで、担当病理医の氏名・所属・連絡先・メールアドレスを事務局に連絡すること(担当病理医あてにも報告書を送付します)。

3. 依頼の仕方
コンサルテーションの迅速化と事務経費節減を目的として、電子メールを用いて行う。

【依頼者がすること】
(1) 所定用紙(依頼用紙・報告用紙)のダウンロード、記載、病理学会事務局への送付
①日本病理学会コンサルテーション所定用紙のワードファイルを学会HPよりダウンロードして、依頼用紙に領域番号、病歴(臨床経過、治療・処置)、肉眼所見、特染、依頼者の病理診断、症例の問題点などを記載して下さい。領域番号(下記参照)はコンサルタントを選ぶために使用しますので必ず記入して下さい。
>>所定用紙ダウンロード(MS-word形式)
>>27脳腫瘍 / 29・30骨軟部腫瘍 用 所定用紙ダウンロード(MS-word形式)

*2020年9月より27脳腫瘍、29・30骨軟部腫瘍の領域における特殊補助診断に関して新たな方式を採用し、特定のコンサルタント(特任コンサルタント)が必要に応じて実施した解析の実費が依頼者負担となります。該当する領域のコンサルテーション希望の場合は、本項目(4)を必ずご一読・了承の上、上記の専用所定用紙を使用してお申し込み下さい。
>>コンサルテーションフロー(PDF)


②コンサルタントの希望や指名があれば、コンサルタント名簿で確認の上、依頼書ではなく事務局宛メールに記載してください(例:「コンサルタントに〇〇先生を希望します」)。名簿に含まれていない病理医へのコンサルテーションの斡旋はいたしません。
③コンサルタントが使用する報告用紙(書類の2枚目)の上部にも依頼者の記入欄がありますのでもれなく記載して下さい。
④患者の特定につながる情報(受診医療機関名、氏名、イニシャルなど)は記載しないで下さい。病理診断に重要と考えられる情報(顔面などの肉眼所見写真や放射線画像、生検日、手術日など)を用紙に記載(添付)する場合でも患者の特定につながらないようにご配慮下さい。
⑤所定の2つの用紙を、病理学会事務局のメールアドレスに添付ファイルで送って下さい。事務局では、記載の内容からコンサルタントを選び、コンサルタント候補者へ用紙を転送します。コンサルテーションが承諾されれば、依頼者にはコンサルタントの氏名と所属、住所、コンサルテーション番号をお知らせします。

(2) ガラス標本と資料をコンサルタントへ送付
①担当のコンサルタントへ、HE染色標本1セットと、原則として10枚の未染標本(ただし、コンサルタントの要望により追加をお願いする場合があります。また、軟部・脳腫瘍の例については(4)をご確認下さい)、事務局より返信されたコンサルテーション番号入りの所定用紙をプリントアウトしたもの、マクロ写真や切出し図のコピーなどの付随する情報を郵便または宅配便で送ってください。免疫染色や特染なども必要に応じて同封してください。依頼者が臨床医等会員・病理医以外の場合には必ず担当病理医の許可を得た上で、その病理診断報告書のコピーを併せて送って下さい。標本はコンサルタントの手元に保管され原則として返却されません。免疫染色や特染などで返却を要するものはその旨を明記の上、返送用着払い伝票などを同封してください。
②ガラス標本は搬送時に破損しないようご配慮ください。また封筒の破損、標本とケースあるいは標本同士の粘着が起こらないようご注意下さい。
③ガラス標本には、施設の標本番号以外の患者氏名等検体帰属情報は記載しないでください。病理診断書のコピーを添付する場合は当該部分を消去して下さい。
④コンサルタントが事情により担当を辞退した場合には、事務局の方で別のコンサルタントを割り当てます。

(3) 手数料
事前に2,000円(税込)を下記の郵便振替口座に払い込み(払い込み票通信欄に「コンサルテーション手数料」と明記のこと)、その払い込み日を、所定用紙を送る際にメールで事務局に知らせてください。請求書や領収書の発行を希望する場合は宛名と送付先を事務局にお知らせ下さい。
郵便振替口座:(加入者名)一般社団法人日本病理学会 (口座番号)00130-4-32817
銀行口座:ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)店 当座 0032817 一般社団法人日本病理学会

(4) コンサルタントへの特殊補助診断実施に関する実費支払いについて(骨軟部腫瘍、脳腫瘍)
上記のように骨軟部腫瘍と脳腫瘍の領域では、免疫染色や遺伝子検査などを依頼により特定のコンサルタント(特任コンサルタント)が実施した場合には実費を支払って頂くこととなりましたのでご了承下さい。
また、以下の点にご留意下さい。
①HE標本のみによる診断や特任コンサルタント以外のコンサルタントが実施した特殊補助診断では上記の手数料以外に料金は発生しません(ただし、依頼者とコンサルタントの間で費用負担について個別に交渉・協議された場合にはこの限りではありません)。また自施設で施行した免疫染色標本を利用した診断の場合も別途料金は発生しません。
②依頼者が、診断に必要な免疫染色やFISH、RT-PCRなどの分子遺伝学的解析(特殊診断)を希望した場合は、原則として実費を特任コンサルタントに支払っていただきます。どのような解析を希望するのかを依頼用紙の該当項目でチェックして下さい。また、希望する特殊補助診断に対応できる特任コンサルタントを選択して下さい(参照:特任コンサルタントおよび解析内容一覧)。希望する解析に応じて、免疫染色では10枚程度、遺伝子解析がプラスされる場合はさらに5枚程度を目安に未染色ガラス標本を同封して下さい(コンサルタントが解析の追加を要望した場合、標本の追加送付が必要になる場合があります。)
③依頼者がHE標本と既製の免疫染色標本による診断を希望後、コンサルタントがさらに特殊補助診断を必要と考え、依頼者もそれを希望する場合、一旦コンサルテーションは終了し、その時点で得られる所見・情報に基づいた診断(暫定)意見を回答することとなります。更なる診断意見を希望する場合には改めて手数料をお支払いの上、新しく依頼書及びコンサルタントの報告書を事務局へ提出して下さい。
④特任コンサルタントは、免疫染色や遺伝子検査を施行する前に、必ず依頼者に施行の有無やどのような内容を追加するのかをメールなどで連絡し、同意を経てから施行します。同意が得られなかったものについては施行いたしません。解析料の支払方法は病理学会事務局を介さずコンサルタントから依頼主へ直接指示されますので、指示に従ってお支払い下さい。
依頼者が施行に賛同しない場合、利用可能な情報および標本のみで可能な範囲での判定を行うこととなります(その場合十分な内容の診断意見をお伝えできない場合もあります)。
⑤料金は以下のようになります。具体的な費用や支払方法を前もって確認したい場合は希望する特任コンサルタントに直接お問い合わせ下さい。実費は前述の手数料とは別に、病理学会事務局ではなく直接コンサルタントにお支払い頂くことになります(料金表参照)。
・免疫染色: 1抗体につき4,400円、4種類以上 22,000円
・遺伝子検査: 遺伝子の点突然変異のシークエンス、遺伝子転座のFISH、融合遺伝子のRT-PCRなど1項目につき 23,100円、3種類以上55,000円
*表示料金はすべて税込みの料金となります。

(5) コンサルタントからの報告
コンサルタントのコメントは、依頼者の元にメールで送られます。原則として印刷物等は送りませんが、別途郵送が必要な場合には切手を貼った返信用封筒をご用意下さい。 依頼方法や個人情報の取り扱い等について不明の点があれば、事務局へ問い合わせて下さい。

領域番号
01 感染症
02 心・血管
03 口腔
04 頭頚部(唾液腺・鼻腔・耳を含む)
05 眼
06 縦隔
07 肺・胸膜の炎症性疾患
08 肺・胸膜の腫瘍性疾患
09 食道
10 胃
11 腸
12 肝
13 胆道・膵
14 腎・尿路
15 腎炎
16 前立腺
17 精巣・精嚢・陰茎・陰嚢
18 外陰・膣・子宮・卵管
19 卵巣・腹膜
20 胎盤
21 リンパ節・脾・悪性リンパ腫疑い
22 骨髄
23 下垂体
24 甲状腺・副甲状腺
25 副腎
26 乳腺
27 脳・脊髄腫瘍
28 神経変性疾患・筋肉
29 骨・関節
30 軟部
31 皮膚
32 小児
33 血管炎・膠原病
34 中皮腫
35 原発不明癌


4.依頼者が了解しておくべきこと
診断の最終責任は依頼者に帰属することに留意して下さい。依頼者が病理学会会員以外の臨床医の場合には、病理診断をした依頼施設の病理医に最終責任があると判断されます。依頼施設の病理診断とコンサルタントの診断意見とが異なる場合には、依頼施設の病理医とよく相談の上、不本意なトラブルを生じないように調整して下さい。また、医療訴訟への関与が想定される例については本コンサルテーションの対象とせず、別途意見書等の作成にも協力いたしません。
コンサルタントには無報酬で協力をお願いしていますので、コンサルタントにとって過度の負担とならないように依頼には配慮して下さい。なお、回答が著しく遅れている時やその他の問い合わせは病理学会事務局までお願いします。
お送りいただいた症例が貴重な症例などでコンサルタントが自身の研究に用いたいといった要望が生じた場合には改めて依頼者に相談することがあります。
コンサルタントが実施した免疫・特殊染色とFISHのガラス標本は原則として返却いたしません。

5. コンサルタントへのお願い
①事務局からコンサルテーションの依頼を受けた際、ご自分の専門領域でない症例、お得意の分野でない症例の場合、あるいは時間的余裕のない場合には、お断りいただいて結構です。メールで速やかに事務局宛に諾否をご返事ください。辞退される場合には適当なコンサルタントをご紹介いただけると幸いです。また長期出張等でコンサルトを引き受けられない期間が生じる様であれば事前に病理学会事務局にご連絡下さい。
②依頼者からガラス標本と印刷された書類などが送られてきます。受け取られたら、まず内容を確認し、資料の不備、ガラス標本の破損の有無などを調べ、到着確認のメールを依頼者と事務局の両方に送って下さい。所見や診断意見を報告用紙に記載できましたら、速やか(2週間以内)に依頼者と事務局の両方に添付ファイルでお送り下さい。なお、依頼者への送付にはPDFファイルでもかまいませんが事務局にはワードファイルでお送り下さい。依頼者が報告書の郵送による回答を希望し、切手を貼った返信用封筒が同封されていた場合には、これに応じて下さい。依頼者が会員以外(臨床医等)であって、コンサルタントの診断意見が、依頼施設の病理医の診断と異なる場合には、できるだけ当該病理医ともディスカッションするようにして下さい。なお、依頼者から送られてきた資料は返却不要です。
③報告書には診断日を記載する項目が設けてありますが、事務局にメールで報告用紙が届いた時点がコンサルテーション終了の日時として正式に記録されます。
④報告するにあたって、データの不明点などは適宜依頼者に直接お尋ね下さい。
⑤「27 脳腫瘍」及び「29・30 骨軟部腫瘍」の領域において、依頼者がHE標本と免疫染色標本による診断を希望したもののコンサルタントがさらに特殊補助診断が必要と考え、依頼者もそれを要望した場合には一旦コンサルテーションを終了とし、その時点での報告書の作成と送付をお願いします。また、その報告書は特殊補助診断を行うコンサルタントに情報提供されますのでご了承ください。
⑥各種の研究活動や教育的症例の病理学会会員への供覧の企画などにご協力下さい。

6. 当該症例の発表上のプライオリテイについて
コンサルテーション症例の学会や論文での発表に関しては、その出所である依頼者に優先権があると考えられます。コンサルタントが依頼症例を研究材料として使用する場合には依頼者と患者の同意が必要です。その際には、依頼者はできるだけご協力をお願いいたします。また、依頼者が症例報告をする場合も事前にコンサルタントとよく話し合って下さい。

7.その他
当システムを介したコンサルテーションでは、症例の病理診断情報を日本病理学会が所管する情報として研究や教育等事業に使用する可能性がありますのでご承知おき下さい。

8. コンサルタント名簿(令和5年度) 
相島慎一浅野直子味岡洋一新井冨生池田栄二池田善彦石川雄一石田剛石津明洋
泉美貴井上健井下尚子井野元智恵今北正美今村好章入江太朗岩田純岩淵英人
岩渕三哉植田初江牛久哲男宇月美和浦野誠大池信之大江知里大島孝一大橋瑠子
大林千穂岡輝明長村義之尾島英知小田義直小幡博人海崎泰治覚道健一鹿毛政義
加藤省一門田球一亀山香織茅野秀一加留部謙之輔川本雅司菅野祐幸清川貴子清島保
九嶋亮治黒住昌史黒瀬顕孝橋賢一古賀佳織小島史好後藤明輝後藤啓介小西英一
小森隆司近藤哲夫桜井孝規笹島ゆう子笹野公伸佐藤啓佐藤勇一郎澤井高志柴原純二
渋谷和俊清水章下田将之城謙輔菅井有鈴木正章園部宏高橋啓鷹橋浩幸
竹内真竹下盛重武島幸男田中伸哉田中祐吉谷岡書彦田丸淳一蔦幸治津田均
土屋眞一都築豊徳堤寛土居正知豊澤悟長尾俊孝中黒匡人長坂徹郎中島正洋
中嶋安彬長嶋洋治名方保夫中谷行雄中沼安二中峯寛和中村栄男二階堂孝西田陽登
二村聡野島孝之信澤純人羽尾裕之長谷川匡長谷川秀樹長谷川博雅林博之原田憲一
久岡正典比島恒和蛭田啓之廣島健三福岡順也福嶋敬宜福永真治藤本正数堀井理絵
本間慶一本間琢増田しのぶ松岡健太郎松野吉宏松原大祐松本俊治松山篤二三上修治
三上芳喜湊宏南口早智子宮居弘輔宮内睦美三好寛明村田晋一元井亨元井紀子
森谷鈴子森谷卓也八尾隆史安田政実谷田部恭柳井広之山口岳彦山口倫山﨑有人
山元英崇横尾英明吉川洋吉澤明彦吉田朗彦吉野正渡辺みか渡邊麗子

日本病理学会医療業務委員会
同コンサルテーション委員会