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令和8年 診療報酬改定速報「第13部 病理診断」について

令和8年3月9日
一般社団法人日本病理学会 理事長 小田義直
同 社会保険委員長 佐々木毅


2025年3月5日、令和8年診療報酬改定に関して、告示(点数)、通知(細かい留意事項)および施設基準などが発出されました(本改定の実施は「令和8年6月1日から」で、「令和8年5月31日まで」は現行通りです)。

「第13部 病理診断」では以下の改定がなされました。
①:病理診断管理加算が増点
病理診断管理加算1(組織)   120点 ⇒ 138点 に 18点の増点
病理診断管理加算1(細胞診)   60点 ⇒  69点 に  9点の増点
病理診断管理加算2(組織)   320点 ⇒ 368点 に 48点の増点
病理診断管理加算2(細胞診)  160点 ⇒ 184点 に 24点の増点
②:病理組織検体で、特殊染色加算 50点 が 新設
③:婦人科以外の細胞診で、特殊染色加算 50点 が 新設
④:国際標準病理診断管理加算 病理診断管理加算に10点をさらに加算

令和8年診療報酬改定は、全体で3.09%のプラス改定との報道がありますが、これらの増額は主として「医療従事者や事務職員へのベースアップ」「物価上昇分」に対しての増額対応(看護補助者、事務職員、40歳未満の医師・歯科医師、薬局薬剤等:看護補助者、事務職員等は5.7%、他は3.2%のベースアップを目標)であり、個別の技術に関しては厳しい改定となりました。その中で「第13部病理診断」は増額改定となっており、非常に評価できる改定となりました。関係者の皆様のご尽力に感謝申し上げます。

(追記)
*②と③に関しては、どのような疾患でどのような特殊染色を行った場合に算定可能かは現時点では明記されておらず、今後、厚労省から発出される「疑義解釈資料(複数回発行)」にて、確認が必要になると考えます(その際は再度、HPなどでお知らせ致します)。
*④に関しては、「施設基準通知」で、すでにある「国際標準検査管理加算」と同じ書きぶりになっており、「ISO15189」の認定を受けている、病理診断管理加算を請求している保険医療機関が対象となります。
*乳癌HER2に関しては「1臓器につき1回」の算定となりました。1回となったことによりインハウスで免疫染色が施行できなくなる可能性がある施設が約30%程度となることが予想されるため(日本病理学会アンケート結果:大学病院7施設を含む)、日本乳癌学会とも確認の上、後日改めて情報提供いたします。
*「ミスマッチ修復タンパク免疫染色」で「遺伝カウンセリング料」の項目が削除されていますが、「第2章 特掲診療料 第3部検査」に掲載されていた、「遺伝カウンセリング料」が、診療全体にかかる「第1章基本診療料 第2部入院料等」の「B001-11 遺伝性疾患療養指導管理料」として新設され、「部」を超えて扱われることになったことによる削除です。

※通常は「告示(点数表)」と「通知(細かい留意事項)」は、別々に発表され、別々に掲載されますが、1つにまとめた新旧比較表を作成しましたので、日常診療にご活用いただければ幸いに存じます。

*「令和8年・令和6年 第13部病理診断 告示・通知」の新旧比較表はこちら
*「令和8年・令和6年 第13部病理診断 施設基準通知」の新旧比較表はこちら