プレスリリース

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一般社団法人 日本病理学会
平成30年11月9日

報道関係 各位

学会主導による病理診断AI(artificial intelligence; 人工知能)エンジンの開発

日本病理学会は,国立研究開発法人 日本研究開発機構(AMED)の支援を受けて病理診断AIを開発しています.その開発ならびに実用化に大きな進捗がみられたことから,第64回日本病理学会秋期特別総会にてシンポジウムを開催することに致しました.報道関係者の皆様,そして国民の皆様に広くご理解いただく機会として,是非ともご参集頂きますようお願い申し上げます.

日 時: 平成30年11月22日(木) 16時30分~ ※約70分程度
会 場: 呉市文化ホール(広島県呉市中央3-10-1)
内 容: 近年進歩著しいデジタルパソロジー・病理診断AIについて,学会の取り組み,開発と実用化の行程,ならびに保険診療を含めた今後の展望について,皆様に広く提示する

シンポジウム終了後,18時30分より呉阪急ホテル6階【桃の間】(広島県呉市中央1-1-1)にて記者会見を開催いたします.合わせてご参集頂きますようお願い申し上げます.

 

<プログラム>

SY-1. AMED のミッション:医療情報の広域連携と分散統合
末松 誠(日本医療研究開発機構 理事長)

SY-2. 病理医不足を解決するWSI を用いた医療チームによるMedical Arts の創成研究
森 一郎(国際医療福祉大学医学部病理学講座)

SY-3. 病理診断支援のための人工知能(病理診断支援AI)開発と統合的「AI医療画像知」の創出
北川昌伸(東京医科歯科大学包括病理学分野)
吉澤明彦(京都大学大学院医学研究科附属総合解剖センター)
深山正久(東京大学大学院医学系研究科人体病理学・病理診断学講座)

SY-4. 遠隔病理診断のための手引き,ガイドライン作成
森井英一(大阪大学大学院医学系研究科病態病理学・病理診断科講座)

SY-5. AMED研究から生涯教育へ
宇於崎宏(病理情報ネットワーク管理運営委員会 / 帝京大学医学部病理学講座)

SY-6. AMED研究によるAI病理診断支援システム開発
阿部浩幸(東京大学大学院医学系研究科人体病理学・病理診断学講座)
黒瀬優介(東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学教室)

AIの開発は,いかに多くの,どれだけ正確な学習データを収集できるかが大きな鍵となります.日本病理学会では,全国の大学病院・国立病院・地域中核病院の協力を得て,病理専門医の診断の付された11万症例・17万枚の病理デジタル画像(P-WSI)を収集致しました.そのデータベースを元に病理診断AIエンジンの開発を行っています(JP-AIDプロジェクト).
その第一弾として,実用化レベルに達した胃生検病理診断AIシステムが完成いたしましたので,ご報告の機会を設けました.広域ICT基板を用いた福島・徳島の地域病理診断ネットワークで,このAIエンジンを実装させる準備も重ねて進めています.

本件の取材を希望される場合は,下記事務局までご連絡頂きますよう,お願い申し上げます.

日本コンベンションサービス株式会社(第64回日本病理学会秋期特別総会 事務局)
〒541-0042 大阪市中央区今橋4-4-7 京阪神淀屋橋ビル2F
TEL: 06-6221-5933 FAX: 06-6221-5938 E-mail: jsp64@convention.co.jp